第3章 ポルトガルというところ

その1)MACHAKOがリジュボアで水夫に出会った~~ぁ!

 

ここらで、ファド以外のことに目を向けましょう。

MACHAKO、ポルトガルに行くまで

「ポルトガルの男性は、ポルトガルの水夫(アマリアロドリゲスの歌った、昔からリジュボアの町をイキに練り歩くイカした水夫の歌)のイメージ」
「~~~彼が街を歩くときは歩くのではなくおよぐようにしていく。
バイロアルトやアルファマ、マドラゴアもひとまたぎ。
ポルトガルの水夫にはバシュゴダガマみたいな人がいる。。。。。」

だったんです。

「きっと皆。泳ぐように街を練り歩いていて(歌詞にある)、カッコイイに違いない!」(勝手 )

「そのいじわるな目線(歌詞にあるのだ)でクラクラかもしれない!」(非常に自分勝手 )

「ふだんはスカしていても、本当は、、、すごく優しくして女は逃れられないかもしれない(歌詞にあります!)!!」(・・・・・・・)

なんて想像しては周りに
「ねぇねぇポルトガル人ってどんなだろ~~~~!」
とか言って。

「ホント!いいかげんにしろ!」(色々な意味で「本気」で怒られた・・・・・)
と言われてのリジュボア入りでした。はは。

まぁこんなこと散々私がいっても、「まったく気にしてない人」もいましたけど(誰だかわかるでしょう・・・・・・)

ところが、実際に来て見てはじめに思ったのは
「なんだかみんなあまり笑わないな~」
って印象。

「おとなしいな」
「謙虚だな」
「キューバほどの美男美女率ではない(すみません!でもキューバは本当にすごい率ですので!!)」
「おじさんはとってもあったかくっていい味を出している」
「女性もスペインやキューバよりもやわらかい印象」

さすがに10回のキューバで鍛え上げられた「ラティーノ撃退テク」も
「ここでは必要なし!」と思う私。

たぶんよほど私のほうが、ラテンです。(性格的に・・・・)

道を歩いてて
「チーナリンダ」みたいに言われたのもほんの数回。

なんだぁ。同じラティーノでも本当にキューバ人とは全然違うのね。
と早急に判断していました。でもこれはある意味この滞在はとてもとても安心です。

ある日、MACHAKOは15番の市電にのって、ベレンの塔に行く事にしました。
リジュボアからちょっと離れた所にあります。
遠出は初めてなので、ちょっとどきどきしていましたが、

「おりればベレンだろう」と思っていたので昨日うたった録音を聴きながらわくわくして出かけました。

しばらくしてMACHAKOの目の前に
「イメージどおりのポルトガルの水夫」
みたいな男性が座りました!
(か・・か・・・かっこいいいい~~~~~~~~~!)

年齢35歳
身長178センチ
体重75キロ(推定)

ガタイがよくて、鍛えられてて、そしてかぶった帽子がめちゃめちゃ似合っててキュートです。
はきふるしたジーンズは間違いなくキムタクより断然似合ってる~~!

そしてその「憮然とした顔」!!!!!
腕を組んで外を見ているその表情がいかしています!

「これだよ、これがMACHAKOの水夫のイメージなんだ! 」
しかしじろじろみるのも失礼なので、ここは私も一応オトメですから(どこが)
知らん顔しながら時々チェックをしてました。

市電はそのまま走りながら長い橋のそばに来ました。


「きっとここからすぐだろうなぁ」とMACHAKOが思った時
その水夫が
「にこっ!」
とこっちを見ていきなり笑いました。

その
「憮然とした顔とのギャップ!」に
ノックアウトです。完全。

「あの~~セニョール。私はベレンに行きたいんだけど。どこでおりたらいいでしょ?」
と思わず言うと気さくに
「まだ先だけど、教えてあげるから安心してね♪」
って言ってくれました。

そしてまた。
その憮然としたイカした顔で窓の外をみるのでした。


しばらくして水夫がいいました。
「この電車、ベレンまでいかないみたいだよ。降りよう!」
そしてかなり手前のところでみんな降ろされました。

「ここから歩いて20分くらいだとおもうけど。一緒に行こうか?」と言うので
「いいの?」というと。
「大丈夫、時間あるから」と水夫。
「歩いている姿もサマになる男」です。

歩きながら色々な話をしました。(いま考えて見るとよくポルトガル語でずうっと会話したなぁと感心します・・・・・・)

普段はホテルの従業員で電気を取り付けたりしているらしいです。
そして今日はお休みなので、友達のやっている海鮮レストランにランチをするために電車にのったらしいです。そのレストランのなんとかって料理が最高らしいです。
モウラリアのファドに行った?とか。お寿司の話とか。。。
最初のイメージとは全く違ってすごく気さくな明るい人でした。

そして
「最初からさ~~中国人かな、日本人なのかなって思って見てた・・・・・・」
って。こっちじ~~~。。。
(うそつけ~~、全然最初は見てないじゃんよ~~~)

でもそこで
「こんなのがポルトガルの水夫のイメージだと思って見てた」とは言えません。。。

しばらく歩いて、水夫が
「ほら、あれがベレンだよ」と塔を指していいました。

そして一番最後に
「君はお昼ご飯。もう食べてきちゃったの?」
と聞きました。

MACHAKOは、もうちょっと話たかったけど、、、、
「うん。でも帰りにパステルデベレン(焼き菓子)を食べたいから今はやめておく」
というと

「あ!そうだよ。あれはおいしい、あのお店はね~~」といって行き方をまた説明。。。。
そして素敵な笑顔で手を振って水夫は去って行きました。

MACHAKO、これ以来「ポルトガルの水夫」は彼のイメージで歌ってます。
そしてリジュボアでこれを歌うたびに、お客の皆さん、「とっても笑顔」で聞いてくれているのを感じていました。

私自身が、イメージを持って、そしてあの歌詞
「その優しさに逃れられる女はどこにもいない」っていう一番好きな歌詞のところ。(←もちろんそこまでの経験はないけど!!)


「ますます好き」になったから。。。。

水夫、ありがとう!って感じです。(笑)

でもこういう出会いを通して歌の気持ちもイメージも変わっていくのはとっても素敵なことだとおもいます。

どんな小さい出会いも大切にしていくことが私の歌ひとつひとつに影響していくような気がするからです。

 

 

その2)ポルトガルごはん

 

わたし。自他共に認める食いしいぼうです。(ここで笑った人は多数のはず)
だからポルトガルご飯には相当期待していました。

なんども引き合いに出して申し訳ないんですけど、
キューバのごはんってのはあんまりおいしくない。
はっきりいおうか。

結構まずい。(店で出てくるもの)

だから今回、「魚も肉もある土地に一人でいく」のは逆にひとりだからこそ楽しみ!だったのです。

みんな
「ええ~~~一人で行くの?ごはん食べ切れないよ?」
って心配してましたけど、MACHAKOにとっては

どんとこい。
ですので。だってそのときに好きなものを自分で食べれるんだからいいじゃないですか~~~♪

MACHAKO色々なものを食べましたが、
おいしかったものはこれらです。
「たこのリゾット」
「炭火焼、いろいろ」
「焼き菓子」
「お魚の本日のスープ」
「パン」
「ワイン」
「生ビール」

たこのリゾットはやられました!
おコメ自体はそんなにおいしくないんですけど、ぞうすいになってるとおいしいんです。
そしてスープが、やばい!!!
炭火焼は、鳥、豚、アジ、イカ、などいただきましたが、
どれもこんがりかりっとしてておいしいんです。
豚肉をただブロックのまま焼きました。ってのが、シンプルでおいしかったし、
鶏肉も最高です。
イカの炭火焼なんて、、、、イカ好きなわたしとしては、倒れそうにおいしかった。
お魚のスープは、ほぼ毎日、近所のカフェで朝ごはんで食べました。
地元のおっさんと一緒に♪
飲むっていうより食べる。
パンにつけて。
そしてなんてことないパンがおいしい。
ひとつ40円くらいのなんのへんてつもないパンが最高でした。
焼き菓子は、パステイスデベレンもおいしいんですが、
正直いって、ロシオ近くのパン屋さんのほうが私はお気に入りでした。

その店にはいつもいつもパステルデナタ(エッグタルト)が焼きたてて置いてあってみんなホクホクした顔して食べてます。

ある時、2つナタを頼んだ女性が、店の人が選んだナタに対し
「もっとカラメルがついているところがいいの!」と主張して交換してたりして笑えました。
それくらい。カラメル部分がおいしいです。

そして生ビール。
初日から大ジョッキを掲げておっさんのを間違ってのんでしまったMACHAKO。
そのあとも、おいしいインペリアルに、涙涙・・・しかも安い。(1杯150円)
ワインは詳しくはわからないけど、赤も白も半ボトルが500円くらいでレストランでは飲めます。

レストランではメインの前にパンとかチーズとかコロッケが出てくるんですがそれ食べちゃうとおなかいっぱいになるので最初は遠慮してました。

ところが、あとで気がついた。
それがおいしいのだ!!!!
「めちゃめちゃおいしいじゃないか~~こいつら~~」
ってことに。。。

罪深き、ポルトガルごはんなのでした。

レストランですが、安くておいしそうなところを下町あたりにいっぱい発見しました! (観光客向けのところとは大体5ユーロくらい違います。)

どれにもはいけないので、我慢したけど・・・・・
次回はまたチャレンジしたいと思ってます!

 

 

その3)遙かなる水平線。ロカ岬。そしてエンリケ航海王子を思う

 

ユーラシア大陸の最西端。ロカ岬に行こうと決めて早起きしたMACHAKO。

噂では
「霧で何も見えないところだよ~」と言われているロカ。

でも晴れ女だもん!大丈夫。ッテな感じで 、
カスカイスという港町からバスに乗って行きました。

「ここに地果て、海始まる」というカモンイスの塔が立っているだけ。

本当にあとは霧でした。

しかし霧の合間に見える大西洋の海はとってもきれいで、、、 、
バスが一時半に一本しかこないので、のんびりしていると

ぱ~~~~~~ぁ
っと霧が一気に晴れてきたのです。
うわ~~~~~ぉ。
絶景!とはこのこと。

今まで日本の色々な岬にいきましたけど
「こんなスケールのでかいところは初めて」です!

そしてはるかかなたに水平線がくっきりと見えました。
まだ少し残っている霧の向こう側にはっきりと!!!
こちらの地と、霧、その向こうの海と水平線。

私はこの霧に人生を感じました。

「自分が立っているすぐ先には先の見えない霧がある。
でもその先まで頑張って行けば美しい豊かな海と、広い水平線にきっとたどり着く・・・・・・」

そんなことを思いました。

今思い悩んでいることなど、どこかにしまっておいて、あるいは棄てて。
こんな海を渡って行った昔の男たちがいます。

一つ前のエッセイで、「ベレンの塔」のことを書きましたが、ベレンの手前にもうひとつ、「発見のモニュメント」というものが立っています。

一番先頭にはエンリケ航海王子。
一目見て、MACHAKOは、「エンリケ航海王子になりたいなぁ」と思ってそれを見つめました。
なりたいっていうのは「広い海を渡るような気持ちで朗々と歌をこれからも歌いたい」ということです。。。。

そして気がつきました。
行ったかたがこれを読んでいたら思い出してください。
エンリケ航海王子が先頭ならそのあとに続く数名の男達がいます。
そして一番後ろにいる人 。

そう。

あのモニュメントの最後尾には「王女」がいます。
王子を見つめて祈っています。

気がついた方はどれくらいいるのでしょう?
「いつでも先頭に立つ人を見守る人」が、いるのですね 。

ちょっと考えてしまいました。
待つほうはつらいよなぁ、とか・・・・・

昔待ってたこととか。
待てないから自ら行ったこととか。。。。。え~~ん。。。。

でも待つほうの気持ちなんて、行ったほうは知らん顔だったりしてね。

もろもろ・・・・・

うが~~~・・・・
そんなわけで、色々なリーダーを勤める私をどうかこれからも見守ってね、日本のみんな~~
とか思ってしまったMACHAKOです。

 

 

その4)ナザレに思う

 

MACHAKOは、後半のリジュボア日帰りで結構な場所に行きまして。
最後に行ったのがここ。ナザレ。
マリアの奇跡が起こった場所と言われる神聖な土地です。

この夏、名古屋の実家で、MACHAKOは「過去を持つ愛情」(アマリアの出てくる映画)をはじめてみました。

アマリアはとてもすばらしい歌を歌っていて、美しくて、よかった。
でもそれ以上に憧れたのが
「ナザレの夜」でした。

主人公の恋人たちが愛をはじめてかわすシーンがナザレの海。。。。。。
夜のそのシーンには、

「もう~~うらやましいったらないわ~~~!!!!!」

とMACHAKO地団駄を踏みまくった次第。(みんなも見て!そして願わくば「ナザレごっこ」とかいって現地で新婚でやって!)

それくらい素敵なラブシーンの撮影された場所。

だから行きたかった!!!!!(すみません)

朝、バスでリジュボアから出発しましたが、とんでもなく天気が悪かった。
小雨で、寒くて、空はどんより。

「リジュボアだけだろう」と思ってたけど、バスが進むに連れてますます悪くなっていくお天気。
「どうしてくれるんだ。雨だったら海にいってもしょうがないじゃん!!」とMACHAKO初めての悪天候に不安になってきました。

ところが。です。
またもや!
ナザレについた途端。
ぱあ~~~~~~っと晴れたのです!!!

「ありゃ?」
しかも暑い位。

海は広くて、街はきれいで、観光シーズンではないので、人もまばら。。。
ケーブルカーに乗って、山の上に行って景色を見ましたら、ここもすばらしい絶景・・・・・・
「ここ、すごく素敵なところだなぁぁ・・・・」

20分くらい歩いて灯台のほうに行きました。
途中に映画の浜とは反対側の浜が見えました。

その海の色。波の色。 今までどこでもみたことがない深い色。

1時間くらい、崖に座って、ぼ~~~っとその波の色を見ていました。
そして海の歌を歌いました。
(これ、こういうのが実は大事なんです! )

今までみたどの海よりこのナザレの海が好きだとMACHAKOは、思いました。

灯台から帰って、マリアの奇跡が起こった場といわれる小さな教会に行きました。
人一人しか入れないくらいの小さな可愛い教会。

その中に小さなマリアは奉られています。
キリストを抱いて。

ここからのお話はMACHAKO、もう書かない。
(ブログには書きました。)

もしナザレに行って、この教会にいったならわかるかもしれません。
MACHAKOはキリスト教徒じゃない。
それでもです。

それでも、感じてしまったものがあります。
どんなきれいな教会や大きな教会にもない。
その小さなマリアにそれを感じました。

そんなものをきっとナザレでは感じられると思います。
その教会ではなくても。。。

帰りに、イカの炭火焼を食べ(色気ないな)
その店の人達と色々お話し、最初のナザレの浜辺に行きました。

観光シーズンも終わって、海には本当にひとけもなく。
カモメさん達が100羽以上ですか、のんびりと浜辺で遊んでいました。
そこに寝転がって思ったこと。

「MACHAKOは幸せすぎる・・・もう、どうにかしないとならん・・・・・・」

カモメさんたちは、つかずはなれずMACHAKOの周りでずうっと遊んでいました。

さてバスの時間がきました。
6時間もナザレでノンビリしたMACHAKO

バスの席にすわって気がついた事がある。
「日焼けしまくりだ!!!!!!!!」

鼻の頭まで真っ赤になってます!
腕なんて真っ黒。


ちょっと~~~~~・・・・・・・・・・
いきなりしみの心配をし始めました。

バスが発車し、その直後に大雨が降り始めました。

 

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MACHAKO(マチャコ)です。ファドとの出会いは2007年。そこからたった一人での現地リスボン修行が始まったのです。ただひたすらに「ファドを歌いたい」という情熱に突き動かされて・・・続きを読む

 

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